C型慢性肝炎とペグイントロン併用療法 臨床成績(ジェノタイプ1かつ高ウイルス量、3剤併用24週)

3剤併用24週

安全性 -皮膚障害-

3剤併用療法において、皮膚障害が高頻度(85.8%)に認められています。

※皮膚障害は有害事象を集計

症状

皮膚障害として発疹、薬疹、注射部位紅斑、紅斑、湿疹、中毒性皮疹、多形紅斑などが認められています。また、注意すべき重篤な皮膚障害として、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(1%未満)、薬剤性過敏症症候群(1%未満)が認められています。これら皮膚障害の80%以上がそう痒をともなっていました。

〈国内第III相臨床試験の3剤併用療法において発現した皮膚障害の特徴〉

(1)重症度が比較的高い

2剤併用療法(ペグイントロン®+レベトール®)に比較して、グレード2およびグレード3の発現が高くなっています。

(図)皮膚障害の特徴 1

[臨床試験におけるグレード分類の主な基準]
グレード1: 体表面積の50%以下(限局性)
グレード2: 体表面積の50%以下(多発性・びまん性)
グレード3: 体表面積の50%を超える
粘膜の潰瘍・びらん、表皮剥離、標的病変、水疱、浸潤を伴う紫斑を認める皮膚症状、SJS、TEN、DIHS、EMはグレード3とする。
SJS: Stevens-Johnson syndrome(スティーブンス・ジョンソン症候群)
TEN: Toxic epidermal necrolysis(中毒性表皮壊死症)
DIHS: Drug-induced hypersensitivity syndrome(薬剤性過敏症症候群)
EM: Erythema multiforme(多形紅斑)
初回治療患者を対象とした国内第III相臨床試験3剤併用療法(126例)、2剤併用療法(63例)

(2)発現時期が早い

4週までの皮膚障害の累積発現率は80.0%であり、比較的早い時期に皮膚障害が認められました。重篤な皮膚障害を認めた症例では、早期に軽度の発疹が発現した後、約1〜2ヵ月後に高熱をともない急速に増悪する発疹が発現した例や、早期に発現した発疹が薬剤の継続投与により徐々に増悪し重症化した例がありました。

(図)皮膚障害の特徴 2

初回治療患者を対象とした国内第III相臨床試験

(3)罹患面積が広い

3剤併用療法を実施した患者で認められた皮膚障害のうち、27.9%は多発性またはびまん性の事象でした。また、罹患部位が体表面積の50%を超える事象は5.4%でした。

(4)発熱やリンパ節腫脹などの全身症状をともなう

3剤併用療法を実施した患者では、全身症状をともなう皮膚障害が認められています。グレード3の皮膚障害を発現した患者では、発熱(58.3%)、リンパ節腫脹(25.0%)などの症状がみられました。

(5)標的病変、紫斑及び膿疱を伴う事象が認められる

3剤併用療法を実施した患者で認められた皮膚症状のうち、性状として標的病変が8件(2.3%)、紫斑が22件(6.2%)、膿疱が7件(2.0%)に認められました。これらの性状は2剤療法を実施した患者では認められませんでした。

(6)粘膜病変や表皮剥離をともなう重症薬疹(生命を脅かす、または後遺症を残す薬疹)が認められる

皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群:SJS)、薬剤性過敏症症候群(DIHS)などの重症薬疹が認められています。

承認申請時 評価資料:田辺三菱製薬 社内資料

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