健診で肝機能が異常と言われた方

なぜ肝炎ウイルスの検診を受けた方がよいのか

肝がんの8割の原因となるC型慢性肝炎

C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスの感染により肝臓に炎症が起き、肝臓の細胞が壊れていく病気です。放置すると肝硬変、肝がんへと進んでいきます。日本では毎年約3万人の方が肝がんでなくなっていますが、その8割にC型慢性肝炎が関係しています。

C型肝炎ウイルスは血液を介して感染する

C型肝炎は感染している人の血液が他の人の血液に入ることによって感染します。C型肝炎ウイルスが発見され、輸血のための血液や、血液を原材料とした製剤にC型肝炎ウイルスが混入しないような対策がとられたのは1990年代のはじめでした。このため、これより以前には輸血や血液を原材料とした製剤によって感染した方が多くいらっしゃいます。以下のようなことに当てはまる方は、輸血や血液を原材料とした製剤によって感染している危険性が高いとされています(現在は十分な対策が行われているため輸血や血液を原材料とした製剤による感染はありません)。

  • 大きな手術、大量に出血するような手術を受けた
  • 大量の出血をした(妊娠中、出産時、外傷、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、食道静脈瘤など)
  • がん、白血病、肝疾患などの病気で「血が止まりにくい」と言われた
  • フィブリノゲン製剤を使った(フィブリン糊として使った場合も含む)
  • 血液凝固因子製剤を投与された
  • 臓器移植をした
  • 長い間、血液透析を受けている

また、十分に消毒されていない針を使った入れ墨やボディピアス、薬物の濫用も感染の危険性を増やします。一方、思い当たる感染の機会がなかったにもかかわらず、C型肝炎ウイルスに感染している方もたくさんいらっしゃいます。 健康診断で肝機能検査の異常を指摘されながら肝炎の検査を受けていない方も、C型肝炎ウイルスに感染している可能性があります。

» 参考:厚生労働省ホームページ

C型肝炎ウイルスに感染しても自覚症状がない

現在わが国にはC型肝炎ウイルスに感染している方が150〜200万人いると推測されていますが、このうち、かなりの割合の方が本人がウイルスに感染していることに気づいていないと考えられています。これはC型肝炎ウイルスに感染したり、慢性肝炎になっても、ほとんど自覚症状はなく、また肝機能の検査値にも異常がみられないことが少なくないためです。

早期に発見すれば、肝硬変・肝がんへ進むことを防げる

現在、C型慢性肝炎に対する治療法は進歩しており、早期に発見し、適切な治療を行えば肝がんの発症を防ぐことができるようになってきました。 C型慢性肝炎を、そして肝がんを撲滅するためには、C型肝炎ウイルスの検査を受けていただき、感染を早期に発見することが必要であり、現在、国の事業として検診や治療の推進がはかられています。

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