肝機能検査値が異常となる病気には様々なものがあります。
ALT値、AST値が高い場合、C型肝炎、B型肝炎、薬剤性肝炎、アルコール性肝炎、自己免疫性肝炎などが疑われます。C型肝炎・B型肝炎のウイルスの検査を受けたことがない方は、まずはその検査を受けることが勧められます。
γ-GTPが高い場合は、アルコール性肝炎や脂肪肝、あるいは胆石症などが疑われます。
最近、注目されている病気の一つに、非アルコール性脂肪肝炎(NASH=ナッシュ)があります。アルコールをそれほど飲んでいないのに脂肪肝がみられるもので、やがて肝硬変、肝がんへと病気が進行していくため、注意が必要です。非アルコール性脂肪肝炎の場合、ALT値、AST値、γ-GTP値が基準値を超えて高くなるほか、血小板の減少やフェリチン値(鉄の代謝を示す数値)の上昇がみられることがあります。