
C型肝炎ウイルス陽性の方の中には、慢性肝炎や肝がんで治療中の方のほかに、肝機能異常のない方、つまり肝機能の目安であるALT(GPT)値※1が基準値以下の方もいらっしゃいます。今まで、肝機能異常がない場合には、定期的な検査のみで積極的な治療は行われていませんでしたが、最近、その多くの方において肝臓の線維化※2が認められたり、数年内にALT値が基準値を超えて高くなったりして、肝炎が進行することがわかってきました。
C型慢性肝炎の場合、一般に病気が進行してしまうと、肝臓の線維化の程度が強くなり、肝硬変を経て肝がんを発症する可能性が高まります。日本では、この肝がんによる死亡者数が、1年間で4万人近くになっています。C型肝炎ウイルス陽性でALT値が基準値以下の方については、肝硬変や肝がんへの進行を食い止めるために、定期的な検査を受けるとともに、積極的な治療を開始するタイミングについて、肝臓の病気に詳しい医師とよく相談することが大切です。

